2012年08月31日

貸付機関:日本公庫(中小企業事業)

Hello,everyone. I am Love Earth モーリー。

本日も引き続き震災対応型資本性劣後ローンの補足を行います。

今日は貸付機関の説明ですが、
貸付は日本政策金融公庫さんが行います。

ここは特に問題ありませんが、次の中小企業事業という部分を補足します。

日本政策金融公庫さんが行う主な業務には次の3つがあり、
併せてそれぞれの特徴は以下の通りです。


○中小企業事業…国の中小企業政策に基づいて、長期資金の供給を行い、
            中小企業の皆様の成長・発展を支援しています。


○国民生活事業…小企業の方々への小口事業資金融資をはじめ、
            お子さまの教育資金を必要とする方々への教育資金融資、
            恩給や共済年金などを担保とする融資など国民生活に密着した
            幅広い融資を行っています。


○農林水産事業…農林水産業・食品産業に携わる皆さまの経営発展や自然災害の影響等
            に対するセーフティネット機能の発揮のため、長期・低利の融資を行う
            とともに、多様な経営支援サービスの提供や民間金融機関のサポートに
            取り組んでいます。

(日本政策金融公庫HPより抜粋)


ここで農林水産事業は省略し、中小企業事業と国民生活事業の違いを確認すると
会社の規模の大小によっていずれかを利用することになります。

中小企業と一口にいっても従業員100人以上の企業もあれば
社長一人の企業もありますので、その規模によって窓口がわかれることになります。

何を基準に、どこからどこがどの窓口という正確な判断は私にはわかりませんが
過去の資料を参考にすればある程度、判断の材料になると思います。


下記リンク【中小企業事業の支援先】より
平成23年度の1企業あたり平均融資金額は105百万円、平均資本金50百万円、
平均従業員数77人で製造業を中心に。
http://www.jfc.go.jp/c/jpn/summary/disclosure/2012jfs02.pdf#search=
ということですので中小企業の中でもかなり大きめの会社を対象にしていることがうかがえます。


では小規模の会社では震災対応型資本性劣後ローンを借りることはできないのか?
と聞かれれば「かなり難しい」と思います。

このままでは、くどくどと説明してまいりましたブログ記事の意味も
色あせますので、次回は総括をしてみたいと思います。


Thank you.
see you again.ぴかぴか(新しい)


posted by Love Earth モーリー at 18:20| Comment(0) | 中小企業診断士

2012年08月30日

貸付利率

Hello,everyone. I am Love Earth モーリー。

本日も引き続き震災対応型資本性劣後ローンの補足を行います。

劣後ローンの貸付利率は以下の様になります。

貸付利率:成功払い型(毎年の事業実績に基づく成功判定の結果により0.40%又は3.60%)

かなり変則的です。

毎期判定を行い、判定の結果が成功ならば3.60%の金利。
失敗ならば0.40%の金利です。

判定を行うのは当然、日本政策金融公庫さんになると思われますが、
成否の判断をどのように行うのかがよくわかりません。

色々確認してみましたが、以降は私見となります。

前回のご案内にもあるように劣後ローンは
通常の借りれなどより支払いの順序が劣り
回収の可能性が低いところが出資(株式)と似ていますので
金融機関では資本の一部という扱いをするようです。

とご紹介しています。

出資(株式)となれば配当金の支払いですが、
利益が出なければ基本的に配当は行わないのが通常かと思います。

よって、

「配当可能利益に応じた金利設定」

としてあるようです。

なので、

赤字の場合→0.40%

黒字の場合→3.60%

となると考えます。

次回は「貸付機関:日本公庫(中小企業事業)」を解説いたします。


Thank you.
see you again.ぴかぴか(新しい)


posted by Love Earth モーリー at 18:31| Comment(0) | 中小企業診断士

2012年08月29日

資本性とは?

Hello,everyone. I am Love Earth モーリー。

本日も引き続き震災対応型資本性劣後ローンの補足を行います。

今日は「資本性」という部分を詳しく見ていきます。

仮にA社が通常の借入金1,000万円と資本性劣後ローン1,000万円の
借入残高を残した時点で倒産したとします。

この場合、A社に財産が残っていれば債権者への返済に回されますが、
返済するにもある程度の順序があります。

未払いの給料などがあれば優先して返済に充てられます。
通常の借入があればそちらから先に返済になります。

前日にご紹介したように、劣後ローンは通常の借りれなどより支払いの順序が劣りますので
債権者からみれば最終的には回収できる可能性がかなり低くなります。
その分、利息を高めに設定するなどの工夫があるようです。

倒産時には回収の可能性が低いもの、ないしないものとして出資(株式)があります。

借入やローンはA社の帳簿上は債務ですし、
受け入れた出資(株式)はA社の帳簿上は資本を構成します。

劣後ローンも帳簿上は債務を構成しますが、
回収の可能性が低いところが出資(株式)と似ていますので
金融機関では資本の一部という扱いをするようです。

債務であるものが資本として扱われると
自己資本比率が上昇したりとそれなりにいいことがあります。

以上の様な理由から劣後ローンには「資本性」という
文字がついています。


次回は「貸付利率」を解説いたします。


本日、お客様に郵送したマネジメントレターの挿絵。
そこそこ上手く描けてると思います。
CIMG2162.JPG


Thank you.
see you again.ぴかぴか(新しい)


posted by Love Earth モーリー at 18:05| Comment(0) | 中小企業診断士