引き続きMSトルコ・リラ建ステップアップ債券軍団との戦いをご紹介いたします。
本日は時価について確認してみます。
時価と一口にいってもいろいろありますが、
まずは証券会社の残高証明書に記載があった時価について考えてみます。
平成24年12月22日(土)の記事から資料を引用します。

評価単価32.5325円と言うのが債券一口当たりの時価です。
しかし、今までご紹介しましたようにこの金額は証券市場に公開されている
時価ではありません。
では、どこから出て来たのでしょう。
たぶんこの商品を取り扱っている証券会社での店頭販売価額だと思われます。
こちら様のサイトをご確認ください。
http://s10.kabu.co.jp/faq/qa.asp?qa=3132
注1:インターバンク・レート
銀行間で形成される為替レートで、世界中の銀行が世界中の銀行を相手に、
24時間、電話やインターネットなどを通じてやり取りし形成される為替レート。
インターバンク・レートは一つではなく多数存在し、すべて1対1の相対で取引される。
単純に為替取引に際し売主と買主間で決める相場のようです。
注2:スプレッド
スプレッドとは売値と買値の差のこと。
為替相場では取引の値が常に二つ同時に表示されています。
例で言うと、1ドル=100円20−25銭と表示された場合、
1万ドルを日本円にするには100万2千円が必要。
逆に日本円を1万ドルにするには100万2千5百円が必要となります。
スプレッドの差が大きい場合、その分だけ間接的に手数料を多く取られている
ようなものなのです。
と、内容はかなり難しくなりましたが
証券市場に公開されている時価ではなく
販売する証券会社が決めた売値が残高証明書に記載してある評価額=時価
という認識で問題ないと考えています。
なので、外国債券を財産評価基本通達197−2、197−3で評価する場合
(1)や(2)を使って計算する選択肢はほぼ消えました。
本日より連載企画のタイトルをまた少し変えてみました。
『MS』はマイクロソフトさんではなく、モルガンスタンレーさんです。
長い企画になりましたが、もう3回ほどで終了の予定です。
時価ってな〜に?編はここまで。
次回、相続税法の時価編もお楽しみに。
Thank you.
see you again.
