完全競争市場における需要曲線と供給曲線は以下の様になります。

需要曲線は、価格が下がると需要量が多くなると考えるので右下がり、
供給曲線は、価格が低下すると利益も低下し生産量が減少すると考えるため
左下がりになります(薄利でも多売のケースが多々あります)。
“曲線”とありますが線は直線になります。
両者がぶつかったE点が“均衡”になります。
この完全競争市場に日本国が弱者救済と謳って財の再配分を行うため税金という規制を
かけたとします。
1個当たり100円というような従量制にします。
そうなれば供給価格にプラス100円加算されますので、もとの供給曲線が点線まで
価格上昇します。

そうなれば需要曲線と供給曲線がぶつかる“均衡”も0方向に移動してF点まで下がります
(横軸の量で考えます)。
グラフの通りこれは当然、需要量や供給量の減少=市場の減少です。
E点、F点、G点からなる三角形を「余剰の損失」とか「厚生の損失」と呼びます。
「余剰」とは経済状態の望ましさを測る指標、とテキストにありますので国が良かれと思い
税を導入して規制をかけたことで損失が発生するということになります。
「余剰の損失」とか「厚生の損失」とかは「死荷重」ともいいます。
消費税率がアップすれば死荷重が発生する。
単純に考えるとそうなるハズです。

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