引き続きVIVA国際ヴァモス銀行ブラジル・レアル建債券軍団との戦いをご紹介いたします。
本日はディスカウント債の計算方法の続きで、
『予想売却価格』なるもののご紹介です。
ディスカウント債の相続財産価額は基本的には昨日ご紹介しました計算方法で
金額を求めればそれで終了ですが、その金額より『予想売却価格』を使って計算した金額の方が
安ければ『予想売却価格』を使って計算した金額を使えます。
予想売却価格を使用した場合の計算方法は以下の通りです。
○課税時期における予想売却価格
(発行価額++既経過償還差益)× 課税時期における指数/100
昨日ご紹介した計算式と似ていますがポイントはもちろん課税時期における指数です。
これは「外貨発行国の国情・財務状況等を勘案して決まる。」ようです。
指数は証券会社が決めるようですが、モーリーは指数まで確認しませんでした。
それでも計算はできました。
課税時期における指数につきましては、また後日ご紹介いたします。
予想売却価格の計算に戻ります。
昨日の例題の金額で実際に計算してみます。ここで指数は95にします。
【昨日の例題】
・購入時の価格:620豪ドル
・額面金額:1,000豪ドル
・発行日から償還日までの日数:10年
・発行日から相続開始日までの日数:200日
・保有日数:200日
・利率:年0.50%
・相続開始日の豪ドル相場:1豪ドル80円
上記の条件なら
{620豪ドル+(1,000豪ドル―620豪ドル)×200日/3,650日}
×95/100
+1,000豪ドル(額面金額)×0.50%×200日/365日×(1−0.2)
=610.97260豪ドル
610.97260豪ドル×80円=48,877円
こちらの方が安くなるのでこの金額で申告します。
本日も文章が長くなりましたので、続きは明日。
予想売却価格編はここまで。
次回、ディスカウント債まとめ編もお楽しみに。
Thank you.
see you again.
