前回ご紹介いたしました三大船積書類の中に荷為替手形が含まれていますが、
これがなかなかややこしいのですが、荷為替手形の説明をする前に
まず為替手形の説明を。
金沢商店を中心に考えると

東京商事に500万円の売掛金(代金を受け取る権利)をもっている。
名古屋商会に500万円の買掛金(代金を支払い義務)をもっている。
金沢商店は、東京商事から500万円を回収して、
その回収代金で名古屋商会に500万円支払えば済む話ですが、
ごくまれにこの取引で手形を使用します。
金沢商店は東京商事に対し
私に代金を支払う代わりに名古屋商会に500万円支払ってくれれば
それでいいですよ、と指示を出します。
そのときに手形を利用するのです。
金沢商店を手形の振出人
東京商事を手形の名宛人兼支払人
名古屋商会を手形の指図人兼受取人
東京商事が名古屋商会に手形期日が来たら500万円を支払えば
それぞれの債権債務はすべて消滅します。
これが為替手形を使用した一連の流れになります。
が、モーリーのつたない実務経験でも1、2回しか見たことがありません。
一般的な国内取引ではあまり使いませんね。
Thank you.
see you again.
