2012年12月11日

ナショナル銀行南ア・ランド建債券軍団との戦い:戦いの序章

Hello,everyone. I am Love Earth モーリー。

昨日から新しいテーマをご紹介しています。

一般の方には難しい内容だと思いますが、興味があればよろしくどうぞ。


11月に申告が終了した相続案件で財産の金額の評価が難しかったのが外国債でした。

本、ネットで調べてもハッキリ解説している資料がなかなか見つかりません。

かなり苦労して、最終的に金額を決めたのですが、そこまでに至る過程で
いろいろな発見等も有りましたのでご紹介いたします。

そのほか株式、投資信託、中期国債ファンドが登場しましたが、外国債ほど難しくはありません。


被相続人様は証券会社3社とお取り引きをされていましたので
まず3社からお亡くなりになられた日での残高証明書を取り寄せます。

残高証明書を取り寄せればどんな銘柄、保有していた数量などが確定します。

当然、残高証明書のスタイルは三社三様です。

そう、この三社三様の残高証明書が判断に迷いを生じさせるのです。

この残高証明書のうち2社はすでにお亡くなりになられた日の相続税評価額
まで記載したありました。

1社は事情を説明して相続税評価額まで記載のある残高証明書をもう一度取り寄せます。


3社の相続税評価額まで記載のある残高証明書がそろいました。

ということは私の仕事はこれで終了です。証券会社が評価額を計算してくれたのですから。

しかし…。


どう見ても各社の相続税評価額を算出した計算方法がばらばらで統一性がありません。

なので、このままでは申告書への記載は無理。

いよいよ外国債券軍団との格闘が始まります。



戦いの序章はここまで。

次回、財産評価基本通達編もお楽しみに。



Thank you.
see you again.ぴかぴか(新しい)


posted by Love Earth モーリー at 19:45| Comment(0) | 財産評価

2012年12月10日

ナショナル銀行南ア・ランド建債券軍団との戦い:財産評価編

Hello,everyone. I am Love Earth モーリー。

今日から新しい話題の連載を始めます。

内容は以前ご紹介しました
「アフリカ開発国際ナショナル銀行南アフリカ・ランド建債券」軍団との
壮絶な戦いの結末を順を追ってご紹介していきます。


税理士の本業は税金の計算を適正に行うことですが、税金にもいろいろあります。

その中で相続税の計算を行うには、まず、お亡くなりになられた方の財産が
どれだけあるのか調べます。

そして、その財産の金額がいくらになるのか計算しなければ相続税の金額が計算できません。


財産がどれだけ残っているか確認し、その財産の金額がいくらになるのかを決めていくのも
税理士の仕事になります。これを専門用語で『財産評価』と言います。


モノの値段を決める職業は結構あると思います。


「ほぉ〜、いい仕事してますね〜。」の古美術鑑定士。
宝石鑑定士に不動産鑑定士、不動産屋さんもしかりです。

セリ人もそうか。寿司やもか、などと考えると際限なくなりますが、
相続税を計算する過程で財産の価額を決めていく財産評価はやりがいのある仕事です。


当然、いろんな財産がありますが、中でも一番難しいのが土地。
案件ごとに千差万別でかなり苦労します。

きれいな正方形や長方形の土地で簡単そうとなめてかかると大けが押します。
土地の評価は難しい。

その他、預貯金、株、貸付金、家屋、庭に門塀、掛け軸、絵画、燈籠や錦鯉まで何でもありです。


そして、今回の相続事案で最も苦労したのが『外国債券』でした。

ランド、レアル、リラ、豪・NZドル、ディスカウント、ステップアップ。

いろんな敵が登場します。



財産評価編はここまで。

次回、戦いの序章もお楽しみに。



Thank you.
see you again.


posted by Love Earth モーリー at 22:52| Comment(0) | 財産評価